自分が大学生の頃、同じサークルの友人と一緒に肝試しをしようという話になり、古い神社に行くことになりました。その神社について自分はあまり詳しくなかったのですが、その友人から聞いた話によると、出るという噂があるらしく、昼間でも薄暗い雰囲気がありました。自分は霊の存在など信じていなかったのですが、友人の話を聞いて思わず鳥肌が立ちました。
夕方頃にその神社に着き、肝試しというよりちょっとした冒険気分で、友人と会話を楽しみながら境内を歩いていました。友人も出るとは言いながらも少し笑みを浮かべており、自分も特に警戒することなく境内を歩き回っていました。
ただ、時間が経つにつれて太陽は沈み、次第に暗くなっていきました。神社の周囲にはほとんど建物がなく、人通りもほとんどなかったため、静かな雰囲気で、急に心細くなってきました。数分前までは楽しそうに話していた友人の口数も減り、自分も次第に不安な気持ちを強く感じるようになりました。
しばらくして鳥居の方をずっと見つめていると、白い影のようなものが横切ったように感じました。一瞬の出来事で見間違いかとも思いましたが、あまりにもはっきりしていたため、その事実を友人に伝えました。友人はしばらく黙ったままでしたが、しばらくして、「背中が寒い、何かが触れた気がする」と言いました。
その瞬間、自分の中で怖さが一気にこみ上げ、思わず友人にしがみついてしまいました。気持ちが落ち着いたころにもう一度鳥居の方を見てみましたが、特に白い影が現れることはありませんでした。ただ、友人の表情が明らかにいつもと違っていたため、何かがいたことは確実だと思いました。自分はかなり怖かったので、急いで友人の腕をつかんでその場を離れました。
時間が経つとともに友人の表情も戻り、少しずつ会話もできるようになっていきましたが、自分の中では恐怖がずっと残り続け、帰宅後もその白い影のことが頭から離れず、夜はなかなか眠れませんでした。それ以来、自分も霊の存在を少し信じるようになり、一人で神社に行くことが怖くなってしまいました。
オカルト研究室室長の考察
白い影は見た人の霊感が弱かったり、通りすがりの霊であるということが多くそこまで悪いものではない場合が多いので、取り憑いたり危害を加えるようなことはあまりないと思いますが、心霊スポットとして知られているという場所ですからその他にも危害を加えるような霊がいたのかもしれませんね。
心霊スポットにいくと霊障だけでなく事故や事件に巻き込まれる危険性があるので皆さまも気をつけましょうね。
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