日露戦争に現れた謎の兵士は神様や妖怪だった?
1904年(明治37年)2月8日から1905年(明治38年)9月5日にかけて当時の大日本帝国とロシア帝国の間で朝鮮半島と満州の権益をめぐる争いが原因で行われた戦争です。当時超大国であったロシア帝国に対し江戸時代が終わってわずか30数年しかたっていなかった極東の小さな国に過ぎなかった日本が勝利をしたということが世界を驚愕させました。
経済力・軍事力共に劣っていた日本軍が大国ロシアに勝利したという背景には何とも不思議な理由があったといいます。
ロシア軍兵士が見た奇妙な日本兵
日露戦争で大日本帝国軍の捕虜になったロシア帝国軍兵士たちは「黒い軍服を着た大日本帝国軍兵士は銃で撃てば倒れたが、白い軍服を着た兵士はいくら銃で撃っても倒れなかった」、「赤い軍服を着た兵士ぶには全く銃があたらない」と口々に話していた。
ロシア帝国軍兵士たちはあの白や赤の軍服を着た兵士は何者かと大日本帝国軍の兵士に尋ねたものの、当時の大日本帝国軍では白や赤の軍服は採用されていなかったので誰も答えられなかったといいます。
日本の神様や妖怪が戦場に行った?
日露戦争当時には全国の自社仏閣では守り神が戦場に向かったというような話がささやかれていました。
山口県の出雲大社では日露戦争が始まったころから境内にいる白い鳩が一斉にいなくなったが、戦争が終わると戻ってきた。神主たちは神々が白い鳩に憑依して戦地に向かったと解釈していたといいます。しかも興味深いことに日清戦争(1894年)当時にも同じように一斉に白い鳩がいなくなったといいます。
茨城県では戦地に出征する兵士たちを乗せた汽車が鹿島神社付近で突然停車するという事態が発生した。鹿島神社に祀られている建御雷神(タケミカヅチノカミ)は雷と刀剣の神でもあり、その力は絶大で、武の神、戦の神としても有名な神様です。そんな戦の神様が祀られている神社のそばで汽車が突然停止したことで、列車内の兵士たちは「戦の神様が加勢してくださった!」と歓喜して士気が大幅に上がったというエピソードもあります。
さらに四国では日露戦争時には化け狸が人間に化けて日露戦争に兵士として参加したとも言われています。
当時のロシア満州軍総司令官のアレクセイ・クロパトキンの手記には「赤い軍服の兵士には【喜】という感じを〇でで囲んだマークがあった」と書かれているが、この【喜】にを〇で囲んだ印は愛媛県の山中にすむとされる喜左衛門という化け狸の象徴です。アレクセイ・クロパトキンの手記にはそのほかにも「赤い軍服の兵士を撃つと目がくらむ」という記述もある。化け狸である喜左衛門は小豆をまき散らして相手を攪乱する幻術を使うと言い伝えられています。
オカルト研究室室長の考察
日本軍側だけでなく、相手国であるロシア側からも証言があるというのが非常に興味深いです。日本という国の命運を決めるような重大な戦争だったので妖怪や八百万の神様が御力を貸してくれたのでしょうかね。
戦争という極限状態におけるストレスなどで、幻覚を見たとも考えられますが、妖怪や神様などの未知の存在が御力を貸してくれたというように考えたいです。しかし、今の日本の現状を見て、日露戦争時に御力を貸してくれた妖怪や神様がどう思うのか。もし第三次世界大戦等、日本が巻き込まれるような戦争が起こってしまったときにも御力を貸していただけるのかと考えてしまいます。
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