あれは、小学生だった時のお話です。
生徒10人ほどで視聴覚室の掃除していました。
この教室は分厚い暗幕のようなカーテンが窓にかかっており昼間でも非常に暗い状態で、明かりをつけ清掃していたのです。
普段入らない教室なので、みなが楽しそうにおしゃべりをしながら作業していたのを今でも思い出せます。
しかし、楽しい会話は一人の生徒が叫ぶ声で終わりを迎えました。
幽霊がいた、と叫ぶ声が聞こえ私が振り向くと、たしかに人型の何かが黒く分厚いカーテンの前に浮いているように見えたのです。
部屋にいた10人の内、半数近くは最初の生徒と同じように叫びパニック状態に陥り廊下に走り去って行きました。
そして、残された私たちも急いで後を追い部屋を出ると幽霊がいた、怖い、と叫ぶ生徒は廊下で掃除していた生徒たちも巻き込み倍以上にパニックになった数が増えていました。
そう、これが集団パニックだとあとになって知りました。
今、思い出すと幽霊のような何かも恐ろしく感じていましたが、集団パニックも同じくらい恐怖を感じる体験でした。
オカルト研究室室長の考察
この話は幽霊や心霊というものではなく、本当に見間違えなどだったのかと思います。
しかし、集団パニックによって見えていなくてもそこに幽霊がいたように見えてしまったんでしょうね。
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