私が高校生の時の話です。当時、肝試しが流行っており私も友人1人を連れて心霊スポットに赴きました。
私は恐怖より好奇心が勝ってワクワクしていましたが、友人は恐怖心が上回って肝試し前から不安げです。
その時の心霊スポットは廃ホテルで、とても不気味でした。
私達は意を決して中に入ります。
当然、中は荒れ果て如何にも何か出そうです。
友人はすっかり怯えてしまい、私の後ろにぴったりくっ付いていました。
私は「そんなに怖がらなくて大丈夫だよ」と励ましますが、友人は俯き顔を上げる事が出来ません。
仕方なく、私はその状態で肝試しを続ける事にしました。
すると、後ろから友人がすすり泣く声が聞こえて来ます。
とうとう友人が限界に達したと思い、早々にホテルの外へ出ました。
友人を慰めようと顔を見たら驚きました。
ずっと友人は泣いていると思ったのですが、その形跡が全く無いのです。
思わず確認すると、友人は首を傾げ泣いてなどいないと言います。
では、あの時私が聞いたすすり泣く声は何だったのでしょうか。
友人にすすり泣く声について尋ねましたが、友人はそんな声聞こえなかったと言います。
自分だけが聞いた事実に一気に背中がひんやりとした出来事でした。
オカルト研究室室長の考察
すぐ後ろについてきたと思っていいたものがもしかしたら幽霊だったことが考えられますね。
泣いていると思った友人のことを励まそうと顔を覗き込まなくてよかったですね。
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