平成で起きた電車にまつわる不思議な未解決事件

不思議な話

平成8年JR山手線御徒町駅

平成8年(1996年)10月16日のJR山手線は御徒町駅のホームで山手線が急停車した。電車を運転していた運転士は「たしかに電車に飛び込んだ、ダウンジャケットを着た24~25歳の若い女性を見た」と証言をしている。

とっさの出来事にしては具体的すぎる人物像だが、この飛び込んだ女性を目撃したのは運転士だけでなく、ホームにいた人も目撃をしていたことが知られています。

もちろん山手線が停車した後には付近を捜索したが死体はおろか女性の姿も見つけることができなかった。人が多い御徒町駅で若い女性はどこに消えてしまったのか。

平成13年JR武蔵野線新八柱駅

平成13年(2001年)5月、千葉県松戸市のJR武蔵野線新八柱駅で50代の無職男性が8両編成の府中本町行き普通電車がホームに近づいてくるのを確認すると、いきなりホームに飛び降りて線路の真ん中に寝転んだ。

列車は当然急ブレーキをかけたが間に合わず、男性の上を通り過ぎて停車した。運転士は電車を降りて線路をのぞき込むと男性は奇跡的にも電車と枕木との隙間に潜り込むような状態になっており奇跡的に無傷だった。

警察の調べに男性は「仕事が無くて死のうと思った。だが、もう怖くて電車を見るのも嫌」と震えあがった様子で答えた。しかしながら電車と枕木の隙間に奇跡的に収まって無傷ということはそうそう発生するのだろうか。

平成14年JR東海道線住吉駅

平成14年(2002年)7月、東海道線住吉駅で時速100キロを超すスピードで通過する新快速電車の連結部分にしがみついていた男性がホームに飛び降りた。

男性は飛び降りた勢いで転がりながらホーム先端の転落防止用の柵に衝突したが、その後何事もなかったようにホームから階段を上がり、改札の方にすすんでいってしまった。

目撃者によると男性は学生風の若い男で、ジーンズに黒いリュックを背負っていたという。しかしながら100キロ超の電車からホームに飛び降りれば怪我は必須であるのに、男性は何事もなかったかのように階段を上がっていったという。はたしてこの男性は何者なのだろうか。むしろ人間であったのだろうか。

オカルト研究室室長の考察

ひとつめの平成8年JR山手線御徒町駅の事例では運転士が飛び込んだ人物の服装・性別まで具体的な証言をして、なおかつホームにいた人も目撃をしていることから単なる見間違えのようなことはないと考えられます。ひとつの可能性として置いてあったダウンジャケットが風で飛んで行ってしまい、それを「人」と誤認してしまったのでは?ということも考えましたが運転士とホームの人の両方が誤認するとは考えにくいです。オカルト的な結論になりますが、飛び込んだ時に異界に行ってしまったのでしょうか。

ふたつめの平成13年JR武蔵野線新八柱駅の事例では電車と枕木の間に潜りこんで無傷だったという男性の話ですが、国土交通省の「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」によると、車両は車輪部を除き、レールの上面から最低50mm離すとされています。そしてレールの高さは路線によって規格が異なりますが、在来線で広く使われる「50kgNレール」では153mmはあるとします。さらに、レールと枕木の間にある緩衝材は厚みが10mm前後あるのであわせると50mm+153mm+10mm=213mmは隙間がありそうです。213mmの隙間があればよほど太った体型でなければ枕木の間でじっとしていれば何とかなりそうな気はします。とはいえ眼前を列車が走り抜ける恐怖が相当なものですよね。
※今回算出した数値はあくまで推測なので決して安全を保障するものはありません。

最後の平成14年JR東海道線住吉駅の事例では時速100kmを超す電車から飛び降りてたとのことですが、スタントマンがプロテクターなどをつけて状態でのスタントでも時速30km前後といわれています。それを大幅に超す時速100km越えだとおそらく人間の体はひとたまりもないのではないでしょうか。交通事故などのたとえでよく言われるのが時速100kmで衝突をした場合の衝撃はビル10階からの落下に相当するというものですが、時速100kmを超える列車から飛び降りた場合もこれに近い衝撃が加わると予想されます。人間であれば何事もなく階段を上っていくようなことは不可能です。人間ならば・・・

今回の話は平成の初期から中期にかけての話なので各駅のホームに監視カメラが設置してあるかはわかりませんが、少なくとも令和の今ならば都市部の駅だとホームのいたるところにカメラがあるので、こういったケースがあった場合にも映像で検証ができそうですね。

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