最近オカルト板で盛り上がっスレです。
超長文なので読みやすいように分割編集中ですが取り急ぎ公開しています。
昔の話だけど、特定とか詮索はあまりしないでくれよ。まあその前に、興味なんてわかんやろ
時は2005年、ワイは当時小学生やった。
辺りは山々に囲まれた田舎町で、
人の数よりも野生の動物の方が見る機会が多くあった。町から1番近いお店でも、車で片道1時間くらいの所に、マルナカという小さなスーパーがあるくらいであって、村の人間達にとって、唯一の顔を合わせて話す場としても活用されていた。
そんなある日、
自宅から徒歩15分くらいの場所に、
突然コンビニができた。
町人達にとっては、都会の店がやってきたんや、と大騒ぎになって皆こぞって足を運ばせていた。
当時のワイもビックリしてたし、
何より家族で買い物を行くのが凄く楽しかった。夜中に父の運転で、軽トラを走らせて真っ暗な夜道に、似つかない灯りを見て心を震わされた。
今ではあまり驚かないが、
普通に24時間開いてるってすげー、やべー、って感じで、個人的にはディズニーランドに来た感じやったん覚えてる。
コンビニがオープンしてから2年の月日がたったある日、ワイは小学六年生になっていた。高齢化が進んだ町、子供の数は俺を含めて3人やった。
田舎特有のあるあるかもしれないが、
田舎者は新しいものにはすぐに飛びつくが、一気に熱が冷めやすい傾向をしている。
コンビニも例外ではなかった。
開店当初はあれだけお客で活気あった店も
今では、1日10人が来店するほどの閑散とした賑わいやった。俺も全くと言っていい程、行くことはなかった。
夏の暑い時期がやってきた。
唯一の友達であり、過疎化地域の中で数少ない子供の中の1人、友人Kが川で溺死体として発見された。歳は俺の2つ上だ。
田舎町だからテレビのニュースにもならないし、新聞の記事にすら載らなかった。
死んだ話は、父親に聞かされた。
といった感じで、噂が広まっていき、町の人間達に情報が伝播されていった。
当時の俺は、
友人Kの死を酷く悲しんだ。
毎日のように、黄昏時になると
友人Kの遺体が見つかった河川に行き、
道端で摘んだタンポポの花を添えて帰るという日々を送っていた。
そんなある日、
いつものようにタンポポを摘み終え、
河川に向かっていると、もう1人の友人A(確か俺の5、6個上の歳)が、河川に向かって手を合わせているのが見えた。
俺はおもむろに近付き、神妙な面持ちで話しかけた。
「K死んだんやな」
友人Aは俺の言葉に、体をビクつかせ
オドオドとしながら
「何でお前は生きてるんや?」
と顔面蒼白になりながら聞いてきた。
それから額から異常に垂れる汗を拭いながら、俺の服を力強く引っ張り、近くの雑木林の影へと誘導していった。
「お前、カカシみたんか?」
友人Aはビクビクしながら、辺りの様子を気にするかのようにしてキョロキョロとしながら聞いてきた。
俺はその問いについては、知らん、と一言だけ呟いた。
「ほなはよ逃げえ!もうこの町はあかん」
Aは泣きながらそう言った。
17歳くらいのAの必死な顔に驚いた。
というか大人が泣くんや、と呑気な事を考えていた。(※当時の俺からしたら高校生は大人に見えていた)
そこは敷地内いっぱいに案山子が置かれていた。軽く数十体は超えている。
ベンチに座って談笑を交えている風に模した案山子や、誰もが知っている有名人とかに模した案山子などもいた。今覚えているので、小泉総理とかいた記憶。
その家の中では、おばあさんたちが案山子を作っていた。静かに、黙々と作業をし、1人のおばあさんが俺の顔を一瞥すると、ニコっと笑ってみせ、俺も咄嗟に笑い返した。
どうして父と母は、俺をここに連れてきたのか謎だった。
すると奥の部屋から、背中の曲がった老婆が出てきた。老婆は、ほぁあほぅほぃ、と訳のわからん言葉を発して、父と母の手を握りながら、俺を見て、「ありゃま可愛いやんけぇ」と微笑しながら口走った。
父は俺の肩を触ると、外で遊んで来なさい、と促した。俺は言われるがまま外に出て案山子達を眺めていた。
色々な案山子を見ていて面白かった。自分の好きな戦隊者のヒーローに似た案山子も存在したし、ゴジラやガメラみたいなのもいた。その中、一際小さな案山子がいた。小さいと言っても、俺の背丈とあまり変わらない案山子だ。よく見ると、何処か見覚えがあった。
記憶の片隅に忘れそうになっていた。
僅かな記憶を頼りに答えを導き出そうとしていた。
するとハッと、血の気が引いていく感覚を、自身の体で初体験した。
その自身と背丈の変わらぬ案山子は、
紛れもなく、友人Kであった。
何故、分かったのかと言うと、溺死した際に着ていた服装、いつも被っていた阪神タイガースの帽子、そして何より胸元についていた名札には、友人Kの名前がカタカナで表記されていたからだ。
俺はすぐさま、父と母を呼びにいった。
靴を脱がずに、ズカズカと居間に入っていき母の腕を握りしめて案山子の元へと連れて行った。
すると母は、案山子を見るや否や
わぁ~凄い!、と甲高い声で嬉しそうに叫んだ。続けて父が近寄って来て、俺と母の肩を優しく鷲掴みすると、案山子に向かって、「本当だ凄いねK君そっくりだ」、と言い父と母が笑い始めた。
K君の家族から衣類を譲ってもらった、と話だしどうせなら案山子を作ろうか、という話になった、、と老婆は話しだした。
続けて、老婆は「案山子には魂が宿る」、と興奮気味に喋りだし、俺の頭を奇妙に撫で回し、「K君はここにいるよ」と案山子の手を握りだした。
そんなこんなで、
長く短い夏休みが終わり、秋を迎えようとする頃、俺は自宅で昼寝をしていた。
気付けば夜になり、真っ暗な室内の中、扇風機の稼働する音だけが無慈悲に木霊していた。もったいねー、とか思いながら電源を切ると、辺りは一変し、鈴虫の音や、動物たちの野山を駆け巡る草切り音などが聞こえていた。
俺は部屋の灯りをつけた。
しかし部屋には誰もいない。夜20時半頃。
和室、便所、リビング、トイレ、キッチン、二階の寝室、そして庭。
しかし誰もいない。
俺は仕方なく腹を空かしながらも
父と母の帰りを待つことにしながら、
もう一度ウトウトとしながら眠りについた。
それから1時間くらい、
父の軽トラの音がして目を覚ました。
帰ってきた!、と思い玄関に近付くと
誰も入ってこない。
そこで俺は、「ご飯まだ~?」、と玄関を開けて聞いて見るが、誰もいなかった。
しかし駐車場には雑に止められた軽トラがあった、俺はダルそうな体を動かしてサンダルを履き、軽トラへと近付いた。
軽トラのフロントガラスから中の様子が微かに見え隠れしている、2人、父と母だ、と俺は駆け足で近寄ると、その運転席と助手席には、案山子が二体乗っていた。
俺はあまりの怖さに尻もちをついた。
慌てて自宅へと避難しようとするも、
自宅の鍵が閉まっている。
裏口や窓、ありとあらゆる入口となる部分を調べても何故か全て開かない。
どうしたらいい、そう思っている内に、
何かが、バッ!と閉まる音がした。
音が聞こえた方を見ると、そこにはさっきの案山子が二体、車から降りて仁王立ちしている。
俺はあまりの怖さに、再度尻もちを付きそうになりながら、玄関近くに立てかけてある自転車に跨り、案山子から逃げた。
何度も後ろを振り向きながら、案山子が追ってきてないか、と確認しながらとにかく立ちこぎして走り抜けた。
山を駆け下りていく途中、何者かの視線を強く感じた。ケモノだ。獣だと思いたい。
そのまま勢いよく走り続け、もう追っては来てないだろ、と後ろを振り向くと何もいなかった。暗すぎて何も見えていなかっただけかもしれんが。
俺は安堵の溜息を吐きながら、暗闇に光るある場所が目についた。
二年前に、突如オープンしたコンビニだ。
俺は、その中へ駆け込むようにして入店した。
案の定、中はお客の姿もなくガランとしていた。節電対策という張り紙があちこちの壁に貼られていた。その為か、天井の灯りは薄暗く、所々付いたり消えたりと繰り返していた。俺は喉が乾いていた。とりあえずお茶を買うことにした。1番安い緑茶を手に取り、カウンターへ持っていくと、店員が中々現れては来なかった。
俺は隣人を呼ぶかのような言葉で
「ごめんくださーい」、と小さな声で呟いた。
しかし返事もない。人影も現れない。
留守なのかな?、俺はそう思いコンビニを後にしようとすると、奥の部屋から、何やらガサガサと音が聞こえてきた。
それらの音は一定の感覚でリズムを奏でていた。
ガサガサ、ジュー、ザッザッ、
ガサガサ、ジュー、ザッザッザ。
そして何やらいい匂いもしてきた。
俺はその時、初めてコンビニには揚げ物が売ってある事を知った。
もう一度呼んでみた。次は大きな声で。
「ごめんくださーい!」
すると奥の部屋から
「はーい、今行きまーす!!」、と
若い女の人の声が聞こえてきた。
その声を聞いた俺は、
財布から小銭を探した。
緑茶は88円。十円玉4枚と五十円玉を1枚、ゴソゴソと不器用に掌に取り出し、店員の手へと渡そうとした瞬間、俺は背筋が凍った。
店員の手は、太い木の枝に軍手を履いていただけであった。俺は恐る恐る、店員の顔を覗き込むと、そこには案山子が立っていた。
俺は悲鳴をあげながら、
店を急いで出ると、
駐車場一面に数百体にも及ぶ案山子が、仁王立ちして俺を待ち構えていた。
俺は号泣しながら、父と母の名前を叫んだ。しかし誰も助けにはこない。
俺は、無数の案山子の群れに担がれ、何処かへ連れて行かれてしまった。
そこから記憶がない。
気付いた時、俺は川から打ち上げられた砂利の上で目覚めた。すっかり夜は明け、朝日が山々の稜線から垣間見える。
ずぶ濡れになっていた体が、秋風によって更に寒さを感じた。
すると俺の手を握りしめて、横で寝ている物体に気付いた。
それは友人Aを模した案山子であった。
おしまい。
友人A、Kは同じ死因、溺死体として発見される
その後、両親は蒸発。
そして俺は国の援助を借りて、
今まで努力し続け、立派なニートになりやした。
ここまで読んでくれた人ありがとう。
あんまり調べないでね。
四国 カカシ、で調べたらすぐに出るよ。
これ以上は言えない
四国 カカシ だと徳島の女性が大量にカカシ作ってるって記事しか出ないけどこれ紹介したかったってことでええんか?
カカシ村にインスパイアされた創作ってことだと思うけど面白かったです
ただでさえ過疎化地域なのに
このスレの話おじろくおばさに似てる部分があるね
何より謎が多い
気になる点をざっくりまとめると
・【四国にある過疎化地域】
(おそらく徳島県三好という場所)
この場所にはカカシの里と呼ばれる限界集落が存在していて、怪奇現象も多数報告があるらしい。近くには大歩危小歩危という場所も存在し、妖怪の町としても有名。代表妖怪は子泣き爺
・【何故か報道されない溺死事件】
普通ならすぐにニュースで問題になるはずたけど、何故か報道されない。
もしくは自治体や警察ぐるみで事件を揉み消しているのかも知れない。そういう話は、昔の日本ではよくあったが00年代ってどうなんだろ。詳しく知ってる人いないかな
・【次々に相次いで狙われる子供達】
過疎化地域でありながら、少子化は避けたいはずだがどうしてわざわざ子供を狙うのか?金絡みの問題だろうか?それともわざと限界集落に仕立てようと企む一部の層による狙いなのか
・【1日10人程度の来客で潰れない店】
これも普通に考えたら可笑しいよね。バックに強力な資金を握る存在がいなければ無理だよね。もしくはイッチが夜中に来店したコンビニは、すでに潰れていて恐怖のあまり幻覚を見ていたのではないか
夜のカカシが怖いだけ
今、徳島県国府という場所にいます。辺りはもう既に暗いです。コンビニくらいしか明かりがありません。
おそらく長い旅になりそうなので
少しこれからのスケジュールを言います。みなさんはゆっくりしてて下さい。
まず深夜前に目的地に到着、
そこから深夜徘徊などの探索をします。
僕が、個人的に調べてみたい噂もありますのでそちらは伏せながらいきます。
そして空いた時間は仮眠などをとり、
朝まで社内で待機し、村の人達へ聞き込みを開始します。
>>62です。
すみません、緊張からか誤字が多いです。☓社内→○車内
一応、安全運転で向かいますので
早めの報告には期待しないでください。
車は黒のムーブ(所有者母)に初心者マークが貼ってありますので、見つけた方がいらしたら心細いので気軽に声かけて下さい。
狸とか妖とか魑魅魍魎とか、人ならざる者も気軽に声をかけてくるから
返事をする前にはよく考えるんよ…
ちゃんと元の世界に帰ってこれるようにね
それと似たような事先程体験したかもしれません。ちょっと説明します。
今、友人がトイレに行ってるのでコメ返します。
三好に入ってすぐ、
サイドを山に囲まれた国道の
交差点に信号でとまってたのですが
歩行者用通路から一人の白髪のお婆さんがこちらをギョロッと睨んできて、
青信号に変わったので車を発進させようとしたらお婆さんはニコッと笑ったんです。
気味が悪いです。
こ、怖い…
本当に人間のお婆さんだったんだろうか Σ(゚∀゚ノ)ノキャー
>>749
>>62は徳島県川内市から出発すると言っていたけど、徳島にあるのは「徳島市川内町」なんだよ
徳島市からスタートしたら一番遠回りになる三好の国道32から入るルートを選ぶのは不自然だし、友人のトイレの件も違和感がある
なのではじめから62に関しては釣りかなと思ってるんだ
ただ俺自身国道32号で何度か妙な体験をしているし、特に大豊~三好一帯は何か起こっても不思議じゃないなとは思うよ
不自然といえば>>265で圭一氏が
> 鹿や猿や猪や野うさぎやらと何十匹と飛び出すのをみた
と言ってるけど、流石に四国の山深い所といえど道中何十匹の動物が飛び出して来るっていうのは盛りすぎだと思った
経験上は多い時でも一晩で3~5匹くらいまでだなぁ
しかも猪と出会ったら熊レベルにリアルに命の危機なので普通は大パニックになるよ
なるほど、祖谷温泉のイメージが先にあれば32号ルートを選ぶのも頷けます
あと下道縛りで徳島市から出発するなら神山町を通る県道438ルートも選びそうだと思った
これは途中までは快適なんだけど剣山越えるのがキツいルートで、尚且つ徳島市からなら吉野川の南岸をずっと西に走っといてどこからか山に入る方が結局早い事を知ってるから俺なら絶対選ばないけど、もし62に土地勘が無ければナビ上では最短ルートだからまずこれを選ぶんじゃないかと思ったんだ
>>762
ありがとうございます、俺はイタチの仲間やうさぎやタヌキをよく見ます
全然逃げないやつ居ますよね
十分気を付けますね
いつも心配してくれてありがとうね
俺がもし圭一氏だったら、土地勘がある者をもっと警戒した構成にするかな
出発時にはID付き写真上げますね
>>771
カタカナか…たぬきにするべきだった
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