私は小学校の教員をしているのですが、私が勤務している学校は築50年以上の古い校舎だったですが、特に、3階の音楽室は雰囲気が独特で、誰もいないはずなのにピアノの音が聞こえてくるって噂がありました。
ある日、用事があって夜遅くまで残業していた時、本当にかすかにメロディが聞こえてきました。最初は気のせいかと思ったんですけど、だんだん音が大きくなってきて、思わず足がすくんでしまいました。音がどこからしているのか調べにいくと、薄暗い廊下の奥から、ピアノの調べが聞こえていました。足早に音楽室のドアの前まで駆けつけ、戸口から中を覗き込むと、薄暗い室内には誰もいなかったのです。それでも、ピアノの音はますますはっきりとしてきます。
まるで、誰かが私のために奏でているかのように聞こえました。意を決して恐る恐るドアを開けて中に入ると、古いグランドピアノの前に、ぼんやりとした人影が浮かんでいるように見えました。心臓がバクバクと鳴り響き、冷や汗が止まらなかったです。しかし、よく見ると、それはただの木陰が壁に映ったものでした。安堵したのもつかの間、再びピアノの音色が響き渡り、今度はハッキリと私の名前を呼ぶ声が聞こえた気がしました。あまりの恐怖に、私は音楽室から飛び出し、教室に鍵をかけて逃げました。
オカルト研究室室長の考察
夜中になるピアノというよくある学校の怪談ではありますが、小学校の先生から投稿していただいたというのが珍しくて興味深いですね。
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