私が小学生の頃の話です。私が通っていた小学校は、地域の他の小学校と比べると当時から建物が古く先輩たちや他の大人からも怖い話を聴く機会が多いところでした。当時、ポンキッキーズの中でやっていた「トイレのはなこさん」が友達たちの中で大人気でみんなで休み時間になるたびによく廊下で集まって怖い話をして盛り上がって遊んでいました。
ある日、他のクラスの子も交えていつものように怖い話をし始めると一人の女の子が自分も入れてほしいと話しかけてきました。その子は、友達の中でも少し大人しい子でいつも目の下にクマが出来ており他の子たちと比べると話しかけづらい印象の子でした。
自分から入れて欲しいと言ってくることが滅多にない子だったので、「いいよ!一緒に話そう!隣おいでよ~」と声をかけて私の横に座ってもらいました。
みんなで円になって怖い話を再開し、一人ひとりがとっておきの怖い話を楽しそうに話していきます。
そして、私の隣の子の番になりました。
「じゃー最近学校であった話をするね。理科室の前を放課後とおる時に鈴の音が聞えたら絶対にふりむいちゃいけないんだよ。振り向くと違うところに連れていかれちゃうからね」
その子が話始めると周りの空気が少しぴりっとしました。なんだ?と思っていると自分の左肩(怖い話をしてくれた子と隣り合わせになっている方)がいきなり誰かに掴まれたようにぐっと重くなりました。次の時間の予冷がなり、みんなちりじりになっていく中私はその場から動くことができません。
パニックになっていると怖い話をしてくれたあの子が、すっと左肩に触れて「いたね」と一言いい何かを払う動作をしました。
すると今まで重くなっていた肩がうそのように軽くなり、体を動かせるようになりました。
「りんごちゃん、いつもここで怖い話してたでしょ?教室から見てると必ず他の子たちも周りに集まってきていて悪い雰囲気になってたんだ。
いつか、悪いことが起こると思って今回分かってもらいたくてお邪魔しちゃった。
ごめんね。ちなみにさっき肩にいたのは、いつも話を聞きにきてた人だよ。気を付けてね。」
いきようようと話す子に戸惑いを隠せず、ボケっとしといると「あ、理科室の話は本当だからね、私もあそこだけは無理だから。じゃーね。」
学校の怪談で理科室の話は有名でしたが私にはそのことよりも今自分に起こった事出来事の方が強烈で一生忘れられない怪談になりました。
オカルト研究室室長の考察
怖い話をすると霊などが集まってくるといいますが実際に集まってきちゃったんですね。
しかし、重くなっていた肩を払っただけで元通りになったって本物ですね。
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