母との二人暮らしをしているのですが、父方の祖母がお亡くなりになりどうしても私は仕事の休みを取れず、母はお通夜から遠方に行っていましたが、私は翌日の告別式の朝にマイカーで向かいました。
祖母の家は自宅から3時間半程度掛かる距離なので、まだ辺りは暗い状態で出発をしており、生前祖母には大変可愛がれた故にショックを受けていたと同時に、どことなく安心感も感じていました。その背景には祖母は5年前くらいから認知症に掛かっており、施設に行くと直ぐに泣いてしまうことが多く、懐かしい記憶も無くなっているのではと感じていたためです。
告別式も無事に終わり後は納棺された祖母との最後のお別れとなってしまいました。ここからが問題でもあり、30年以上別居中の父親や叔父や叔母、従兄が揃っている中、棺を運ぶ人をスタッフさんが手を上げて回ったのですが、誰も手を上げず最後の場所に居る私と母に来ました。
私は最初から運ぶ気満々だったのでこちらから手を上げて親族で唯一の祖母の棺を運びました。どうして皆運ばないのか少し苛立ちを感じたのですが、棺は2階にあり、1階で待機している霊柩車まで移動させる際に、階段は途中で折れ曲がっておりスタッフさんの指示で動きました。
この折れ曲がったカーブを通過する際に、祖母に心の中で「おばあちゃん重いよ~」と言った直ぐ後に、祖母の声で「うふふ〇〇ちゃんごめんね~」とはっきりと脳内で聞くことができました。その後はフラシュが私の目を捉えているかのように全くの記憶はなくなっており、霊柩車まで運び入れた記憶もありません。心霊体験としては怖い話ではありませんが、なぜか50代を過ぎても忘れられない不思議な出来事です。
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