今なら話せる昔話

そろそろいいかな

もうあれから15年が過ぎてもう俺も30過ぎのおっさんの15の時の体験を語るから好きなやつだけ読んでいってくれや

勝手に続けるで

俺の出身は沖縄、まぁ特に心霊っぽい体験もなくたまーに肝だし的なノリで心スポとかはいってたレベルでそれまで完全に遊び感覚でノリで行ってた俺からすると考えられない事が起きた時の事を話す。

沖縄には昔から本土とちょっと違う特殊な役職？
霊媒師に近いのかな？ユタって聞いたことあるかな？そういう心霊現象に携わったりまぁ、要するに霊感がある人がユタになれるらしくて、なりたくてなるわけじゃなく産まれた時からユタとしての素質がないとなれない。そこに関しては俺はこれ以上はしらない、まぁ俺の話しには出てくるから知識程度には覚えておいてほしい

俺らは昔の10代のノリでその日も心スポに行こうぜと誰が最初に言ったか分からないけど、軽い感じで行くことにっなった場所は昔のジャニーズがやってた心霊番組って言ったら分かるかな？
それでも日本一と特集されていた廃ホテルに行くことになった。

その場所は昔の城の跡地に立てられたすごく奇妙な場所で多分ググっても出てくると思う。
昔の合戦所跡地を歩きながら向かうんだけど、そこから俺はもう心霊スポットなんじゃないかな？と素朴に疑問に思ってたけど、ホテルまでダラダラ長い道のりに皆は文句言いながら歩いていた。

やっと合戦所を抜けていざホテルまで来たら、いやー皆黙り込んで「これまじでいくの？」って雰囲気が今でも忘れられない。その当時の自称お化けなんて信じないって奴、分かりやすいようにAにしようね。Aが携帯のライト頼りに一人でホテルの入り口に入っていった。分かりやすいように人数は俺を合わせての5人。A B C D 俺

Aを先頭にホテルの入り口に入った俺達は恐る恐るホテルをとりあえず散策することになった。
まず長い廊下があって左右に部屋らしきものがあって覗いてみるけど心霊スポット特有の荒らされる感じと落書きが印象的だった。そこまでは他の心霊スポットといつもと同じ何も変わらないと思ってた。
そこの部屋を見るまでは。
左側の部屋を適当に見てた俺は何か違和感に気付いた。そう普通に見えてるんだ、体育座りの少女が。

えって声に出たと思う足も止まってずっと見てしまった。だってこんな所に絶対に一人で体育座りしてるなんておかしいと俺の思考がフリーズした。
人って予想外の事が起こるとそうなるのかね、俺は考えることをやめてAがどんどん突き進んでいく前に意識を向けて歩いた、そしてそれからなるべく左右の部屋は見ないようにした。それで終わるようなら多分俺はさっき見たものを多分脳みそが無理やり俺の記憶から消してくれたね。

俺はまぁ怖かったから列の真ん中ぐらいでもう、前しか見ないで歩いてたのよ、そしたら一番後ろのDがずっと怒ってるわけ、「お前らもっと早く歩け！」ってDはそんなこと言う性格じゃなく温厚な性格で俺は何だか気になってどうした？って聞いても怒る一方、困った俺達は急ぎ足で廊下を抜けてホールらしき所に出て一旦皆で休憩しようとした。

そのホールも非常に広くて俺達の声が反響して何か変な印象、そして廊下にあった落書きもここのホールでは全く見つからないのが俺の第一印象だった。
とりあえず皆で何か見つけたか何かあったか等の雑談が始まったんだけど、ずっとDがイライラしてる。さすがに皆も気になったようでDに皆で問い詰めたりバカにしたりしていた。Aが「お前もしかして何か見たり聞こえたりしたのか？」って急に真剣になって聞いたらDが怯えた様子で頷いた。

D「ずっと誰かが俺の後ろを張り付くように歩いて来る」と言った。だからあんなに怒って前を急かしていたのかと納得した。でもこのホールに来てからは足音も止んで俺達も全員聴いてない。俺とB Cは気のせいじゃないか？と落ち着かせようとしていたけどDは頑なにずっと誰か着いてきてたと言う。
Aは何故かさっきから黙ってDの話を聴いている。
いつもならAがDを茶化しそうな場面なのに真剣なんだ。

そしてAが口を開いて急に「誰も何も見てないのか？」と言う。BとCはいやと首を横にふる
俺は廊下に入って体育座りしてる少女の話しを笑いながらした。目の錯覚かもしれないと話しをしたらAがまた「座ってた？四つん這いでこっちを見てなかったか？」と俺は呆気に取られた。いや、確実に座ってた、どうして四つん這い？と不思議に感じた。Aは凄く怖い顔になって携帯で電話をかけようとしたら圏外で電波がない。おもむろに、Aが話し出した。Aが言うにはホテルを入ってきた時すぐにそれを見かけたらしい。その場所は俺が見た場所と一致していた。

それからAは音も聞こえてたらしい一番後ろから来る音も。さすがにいつも馬鹿にしているAが言うから俺とB Cは冗談じゃなくなってきたなって思った。そして俺がもう帰ろうと提案した。怖い思いをしに心霊スポットに来てるけど、怖い思いをしたらもう遊びじゃなくなると後から分かった。
Aが提案してきた「さっきの廊下じゃなくて別のルートから帰ろう」と確かに入り口には２つ廊下があって多分だけどこのホールを抜けていけばあそこに戻れるかな？って感覚で話した。俺自身もさっきの部屋を見るのが怖かったのでその提案に乗った。

決まれば早く俺達は止めていた足を早足でホールを抜けてその先の廊下に抜けていった。
俺達の当初の目的は心霊番組で特集されていたプールに向かうことだったが、そんな目的は忘れ我先にと廊下を進んだBとCは笑いながら歩いているがAはずっとピリピリしている。
そんな時にだった、声が聞こえた。
いきなりの俺達以外の声に全員がうわって声を上げた。全員で目を丸くしながら周りを確認し合う。
他の心霊スポットに来た別のグループの人達が来たんじゃないか？と俺が言ったらAがいきなり「Dは？Dがいない」と言い出した。本当ださっきまで隣にいたDがいない。

心霊スポットに来て急に友人が居なくなった経験がある人がこれを読んでる人にあれば分かると思う俺達はDに怒った。ドラマや映画じゃあるまいし、人がいなくなるとか悪ふざけがすぎる。これはAとDが仕組んだドッキリだなと俺とBは仕切りにAを問い詰める。俺「Aもういいよドッキリ大成功だよ十分ビビったからDを戻していいよ」と。そうするとAが「待って本当にドッキリとかじゃない！信じてほしい」と相当困ってる様子だ。今じゃ思い出しながら書いたら笑っちまう場面だが、当時は全然笑えなかった。俺が「じゃあもうD置いて帰りますか」と大きな声で言って廊下を進もうとするとAが「待って待って本当なんだドッキリでも何でもない！本当にDがいないしさっき見たって言った四つん這いも本当なんだ信じてくれ」って物凄い剣幕に圧倒されて、あれ？これまじでやばい？ってここで初めて分かった。

まぁ確かに体育座りしてる少女も見てるしAの慌てぶりからしてやばいのは分かったけど日常で起こりえないことが起きてしまえば人間はどうしていいか分からなくなるのが正直な生き物である。ここで行動できる人間がいるなら、それはホラー映画の見すぎで自分を主役だと、思ってる奴だけだね。
BとCは何も見てないし聞いてないからまだ半信半疑だが、とりあえずAの意見を聞こうとなった。
A「まずはDを探そう、そして早くホテルから出よう」まぁそうなるよねって感じの提案をされて俺達は前の道には確実に隠れられないって話しになってじゃあ、ホールに戻るかってなった、そしてさっき声の聞こえてた別のグループの人達がいたら事情を説明して一緒に探して貰おうと。

ホールまで戻ってきた。
人の気配が全くない。BとCもあれ人いないじゃんって感じでおかしいな聞いたんだけどなーとか言ってる。じゃあもう戻りながら探すとなれば、来た道の廊下を進むことになる。内心では嫌だなぁと思いながら廊下を歩いているとやっぱり人の声がする。
やっぱり誰かいるのかと思い歩いてるとさっき、体育座りしてる少女がいた部屋だ。Aもここかぁみたいな顔してる。Bがすみませーん的な感じで声を出して部屋に携帯のライトを照らすしながらあれ？って言った。Bがそれから照らしたまま黙っている。
俺も恐る恐る覗くと、いるのだ。
Dが体育座りして。ぶつぶつ話してるのはDだ。
今でもはっきり覚えてるDの笑いながらぶつぶつ言いながら狂喜にも見える表情を俺は動けなかった。

そこからのAは凄い部屋に勢いよく入ってDを抱えて走って来たのだA「ホテルを出るぞ」その時のAはさっき話した映画の主役だった。俺達もそれに釣られて廊下を走ったその時にまた、声がしたがそんなもの気にしないで全力で走った。サンダルが抜けて裸足になってガラスで血まみれだ。ホテルを抜けてAが携帯が圏外じゃないのを確認すると、すぐに親に連絡をした。「おかー大変なことになった、Dが変なのに憑かれてる助けて迎えに来てと」それから迎えが来るまでの間Aが仕切りにDを揺さぶったり声をかけてるが以前と変わらないDに恐怖を感じた。

すぐにAの両親がきた。Aの両親がAの顔を叩いて「なんてところにいってるのD君が大変なことになってるじゃない心霊スポットには行かないって言ってたじゃない！」と結構な怒りぶり。俺とBとCもその剣幕に皆で謝る。Aが「いいからDを見てほしい」と母親に言う。ここで初めて知ったのだがAは最初に話したユタなのだ。半信半疑のユタを周りに話したりしないのも沖縄の風習がある。
母親は「これは良くないものに憑かれてるね…D君だけ中にまで入られてるけど全員に憑いてるわよ」
と言われまた、目を丸くした

それからお祓いをすることになってユタが、お祓いをする場所に皆で連れて行かれた。
ユタの修行場と言われる宜野湾のとある場所に連れていかれ。まずはDからとなりお祓いをしている所をユタは人に見られてはいけないと言ってDを祠に連れていった。
Aが「黙っててごめんなユタって言ったらバカにされるかなと思っていってなかった、でもおかーなら多分大丈夫だと思う」そう言うと黙ってDを待った。

ほどなくしてDが帰ってきて寝てる感じだ。
A母「もう大丈夫だけど、あんたらも早く！」と言われ俺達は三人でお祓いをされた。大量の塩をかけられ、お経みたいのをやられて背中をバチンってやられて、その時はよくわからないけど今ならなんとなく、自分がされたことが分かる。そして一人一人Aの母親に送って貰った。勿論その日は眠ることができなくて、色んなことを考えた俺が見た体育座りしている少女とか四つん這いとかDとか。
それから俺達は心霊スポットには行かなくなった俺がこれを書くことになったきっかけは最近そのホテルが取り壊しになってることに気付いて思い出したからだ。後ここで起こったことは誰にも言わないでってAの母親に言われたがさすがに場所が無くなれば時効だろう。あれからネットではこのホテルでの目撃情報は結構あり。その中の一つに興味深いのを見たのを覚えてる。左側の部屋で四つん這いでこちらを見てるのを見たと。

長文おつでした
中島みゆきのPVで使われた所ですか？
あそこなら割と有名所だし、規模もデカいし場所も場所で曰くありそうで、夜なら出そうですよね
浅学なのですが、ユタって塩とお経使うんですな
後学の為に何宗のお経だったかをご教授願いたい