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2026年8月12日『地球の重力が7秒間消える』プロジェクト・アンカー―NASAは全否定

2026年8月12日、SNS上で「この日、地球の重力が7秒間消失し、世界中で数千万人が死亡する」という物騒な噂が拡散し、大きな話題になっている。奇しくもこの日は、複数の天文現象が偶然重なる特別な日でもある。今回は、この「重力消失デマ」の正体と、それを後押しした天文現象や古い予言について、冷静に検証してみたい。

「NASAの機密文書が流出した」という触れ込み

今回の噂の出どころは、InstagramをはじめX(旧Twitter)やTikTokなど複数のSNSで確認された投稿だとされる。その主張によれば、「プロジェクト・アンカー」と呼ばれるNASAの機密文書が2024年11月に流出し、2026年8月12日14時33分(現地時間)に地球の重力が約7秒間失われ、その影響で世界中で4000万人から6000万人が転落死する、というものだった。最初にこの噂を投稿したとされるアカウントは、その後非公開に設定されたと伝えられている。

NASAは明確に否定、裏付けとなる情報も存在せず

この噂に対し、NASAの広報担当者は「地球が重力を失う唯一の方法は、地球というシステム全体が質量を失うことだ。皆既日食が地球の重力に影響を与えることはない」と明確に否定している。また、海外のファクトチェック団体スノープスが調査したところ、根拠とされた「プロジェクト・アンカー」なる文書の流出について、信頼できる情報は主要な検索エンジンやSNS上のどこにも見当たらなかったという。つまり、この噂を裏付ける事実は何一つ確認されていない。

同じ日に重なった、3つの本物の天文現象

それでもこの噂が広く信じられてしまった背景には、2026年8月12日という日に、実際にいくつかの天文現象が重なっているという事実がある。この日、グリーンランドやアイスランド、スペイン北部などでは皆既日食が観測できるとされる(日本国内では見ることができない)。さらに同じころ、夏の風物詩であるペルセウス座流星群も観測時期を迎えており、日本では翌13日未明に見頃を迎えるという。加えて、木星や火星、土星、天王星、海王星、水星といった惑星が同時期に夜明け前の空に並ぶ「惑星直列」も起きるとされている。こうした天文現象が同じタイミングで重なったことが、「何か特別なことが起きるのではないか」という不安をあおる土壌になったと考えられる。

「天地がひっくり返る」という古い予言との結びつき

今回の騒動では、昭和期に記された予言書「日月神示」もあわせて話題にのぼることが多い。日月神示は、神典研究家であった岡本天明が1944年から自動書記によって書き記したとされる文書で、「三千世界の大洗濯」と呼ばれる大規模な変動を予告する内容が含まれている。そこには、地軸の変動や、陸と海が入れ替わるような地形の変化などが記されているとされ、こうした過去の予言的な文言が、今回のような終末論的な噂と結びつけて語られる一因になっているようだ。

オカルト研究室室長の考察

日食や流星群、惑星直列といった天文現象は、いずれも天体の動きとして十分に説明できる自然現象であり、それらが同じ時期に重なったのは単なる偶然にすぎない。ただ、そうした偶然の一致が、人の想像力を強く刺激することもまた事実だろう。8月12日を過ぎれば、この噂の真偽はおのずと証明されることになる。夜空を見上げるなら、消えるはずのない重力を心配するより、流星群や惑星の輝きを純粋に楽しんでみてはどうだろうか。

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